独りより二人


ピンポーン
「はい、どちらさ…」
「オッス!シャーク…って待て待てまってくれよ!いきなりドアを閉めるとかひどいじゃねぇか!」
「お前と分かっていたらドアを開かない」
「ひでぇぞ!せっかくオレ特製★デュエル飯を持ってきたのに!」
「……何味だ」
「ツナマヨとレタスときゅうりと……他は覚えてねぇからこんなもん?」
「自分が入れた材料くらい覚えとけ!……チッ、入れよ」
「やったー!おっじゃましまーす!」
「…違うアパートに引っ越せばよかった。なぜよりによってこいつと同じアパートなんだ」
「シャークの部屋は相変わらずきれいだな。っていうか物が少ないぜ」
「お前の部屋の荷物が多すぎただけだ」
「えーそんなことねぇって!…あ、デュエル飯、食ってよ!味はいいと思うぜ!」
「………この間みたいに、オレをトイレの住人にすんじゃねぇだろうな」
「だ、大丈夫だ!……多分」
「(自信ねぇかよ。)…………。……ん、普通にいける」
「本当?!やったー!!勝ったビングだ(ぐぎゅうう……)…えへへ、わりぃ…」
「…まだ飯は食ってねぇのか」
「…まだでゴザイマス…」
「……(おにぎりを半分に割る)ほら」
「え」
「食え」
「え、でもこれはシャークの…」
「いいから食え。飯は二人のほうが楽しいんだろ?」
「……おう!じゃあいっただきまーす!」
「…いただきます。ってその前に手を洗え」
「えー」
いただきます★

同じアパート(違う部屋)に暮らす二人。



2011.11.13